議論や対話している最中に、相手が当初の話題から脱線し、関係のない話に方向転換することがあります。このような場合、自分には話を元の軌道に戻す義務があるのでしょうか。本解説では、この点について論じたいと思います。
話題の脱線は相手の責任
話が脱線するのは、話題提供者である相手の意思決定によるものです。したがって、話がその場で方向転換した責任は相手にあると見るべきです。
自分が話の監督責任を持っている訳ではありません。監督責任を放棄したのはむしろ相手の方です。従って、話題が元の軌道を外れたことの責任は相手が負うべきなのです。
自分に脱線修正の義務はない
話題設定の権利も責任も相手にある以上、自分には脱線した話題を強制的に修正する義務はありません。むしろ、相手の提案した新しい話題の方向性を尊重するのが礼儀正しい対応といえるでしょう。
無理に話を元に戻そうとする必要はなく、相手が望む新たな話題で議論を進めることを選択肢として検討可能です。話題設定権は相手にあることを認め、それに従うことが賢明な対応となります。
最後に
以上より、相手の脱線がその人の意思表示である以上、自分には話題を元に戻す義務はないと結論付けられます。むしろ脱線した新話題の有用性を探る柔軟な姿勢が望まれます。話題権は相手にあることを尊重し、新たな方向性を歓迎するのが賢明な対応といえます。
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