あなたの前にバカが現れた場合、注意したりするなど反応する人は多いです。しかし、本書ではそれはよろしくないとしています。理由は、バカがあなたに対してどのような害を与えたかまだ分かっていないためです。良くある例えだと、「診療せずに処方する」と言うものです。どうですか? 医者があなたを診断もせずに治療法を提案されたらどう思いますか? そんな医者は信用できません。そして、あなたはその医者のように自分自身を診断しないで薬を小穂しているわけです。
バカに苛立ちを感じた時に、具体的に何によって傷つけられたのかを確認することは有効だと思います。
以下のようなメリットがあると考えられます。
- 漠然としたイライラではなく、自分が具体的に何に腹を立てているのかを自覚できる。
- 自分の価値観とのギャップを認識し、冷静な分析がしやすくなる。
- 傷つけられた要因を特定することで、その要因を軽減する方法を考えられる。
- 自分の反応の大きさが傷つきの内容と照らし合わせて適切か判断できる。
- 自分の認識の甘さや勘違いを発見する機会ともなりうる。
- 傷つき方を知ることで、回復する方法を見出せる可能性もある。
したがって、ご質問の方法は有用なアプローチだと言えるでしょう。
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