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ビアーズタウンのおばあちゃんたちの株式投資大作戦(ウォール街のランダム・ウォーカーを読んで) 詐欺かインチキか

 『ビアーズタウンのおばあちゃんたちの株式投資大作戦』という本が日本で出版されました。私は直接読んだことは無いのですが、このタイトルから堅実な投資をして儲けを出すことが出来るという印象が強くなると考えます。

おばあちゃんの知恵とかおばあちゃんの何とかとか聞くと、年配者は人生で人間性を高め知恵を成熟させると勝手に思い込んでしまうわけです。しかし、それはただの決めつけでもあります。

良く考えれば年を取れば自動的に賢くなるなどおかしいわけです。まず、年を取ればボケます。頭の回転も悪くなります。ここだけ考えても「老人=成熟した知恵を持っている」は必ずしもそうでは無いわけです。

更に「老害」って言葉もあります。老人になると頭が固くなり人の意見を聞かなくなるというものです。 そう「老人は老害にもなり、成熟もするのです」。こう考えると若者と変わらないわけです。

あまり使いたくない言葉ですが「良いものもあれば悪いものもある」というあれです。「若者だから誠実」「年寄りだから成熟している」「若気の至り」「老害」とすべてのパターンがあるわけです。

話が長くなりましたが『ビアーズタウンのおばあちゃんたちの株式投資大作戦』という書籍は嘘であったと『ウォール街のランダム・ウォーカー』の201ページで書かれています。

その老人たちの投資は粉飾があり、一番大きかったのはそのクラブの会費も含んでいたことです。そう、運用ではなく会費で儲けていたわけです。

おばあちゃんたちの知恵を信じたいですが、残念ながら彼女たちは知恵もない普通のおばあちゃんだったという事です。

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